『推しの子』とは?
原作は赤坂アカ先生、作画は横槍メンゴ先生。
芸能界を舞台に「嘘」を武器に生きる人々を描いた衝撃作です。

2023年のアニメ第1期放送以来、社会現象級の人気を誇り、第3期は2026年1月14日(水)から放送開始予定。
私はマンガの1巻を読んでレビューを書くブログを続けていますが、『推しの子』は正直そこまで期待せずに読み始めました。
ところが…1巻の巻末で全てがひっくり返る!
今年読んだマンガの中で最も衝撃度が高く、一番面白かった作品です。
1巻の構成は完璧
1巻の中に必要な要素がすべて収まっていて無駄がない。

巻末の展開はこれ以外考えられないほど緻密。
単行本としての完成度が非常に高いです。
「推し」とは何か
私はアラフィフのオッサンで、一番の推しはX JAPAN。
同性のミュージシャンなので結婚や子どもの有無はどうでもいい。
けれど、推しがアイドルの女の子なら「彼氏の有無」は大問題。
モー娘。飯田かおりんの七夕イベントやAKBの指原・峯岸の恋愛スキャンダルなど、ファンの反応は大きく異なりました。

共感できるのは、推しアイドルが妊娠していたと知った産婦人科医ゴローのセリフ。
「ショックすぎてゲボ吐きそう」。

これは本当にわかる。
父親が誰か「内緒」と言われて「内緒かー!」で済むはずがない。

転生という設定
マンガだからこそ成立する「推しアイドルの子どもに転生」という設定。
人間に生まれる確率だけでも奇跡なのに、さらに推しの子になるなんて…。
私はあまりなりたいとは思わないけれど、物語としては強烈な引きです。

ちなみにさりなについているウサギがアイにもついています。
今後触れられるのかな?
登場人物紹介
- 星野アイ:天才アイドル。ポジティブで嘘吐き、天真爛漫で努力家。危うさも魅力。
- アクア:産婦人科医ゴローが転生した双子の兄。頭脳明晰で冷静。
- ルビー:星野アイを推していたさりなの転生。アイドルを目指す。
- 五反田泰志監督:義理堅い映画監督。アクアに役者の基礎を叩き込み、アイにも目をかける。

芸能人になりたいか?
私は芸能人になりたいと思ったことはないので、芸能人の子どもに生まれる設定には惹かれない。
でも1巻を読む限り、ルビーはアイドル、アクアは俳優として歩むようだ。

役者論は『アクタージュ』にも通じる部分があり、絵柄も似ている。
意味深なシーンと謎
1巻で最も意味深なのは殺害現場。
死体が見つかっていないのは不自然で、複数人の協力者がいた可能性も。
事務所の斎藤社長が手を引いた理由も謎。
さらに最大の謎はアクアとルビーの父親。
今後の物語の核心になるでしょう。
まとめ
『推しの子』1巻は衝撃の展開と緻密な構成で、読者を一気に引き込む傑作。
芸能界の裏側、推し文化、転生という異色の設定が絡み合い、深いテーマを描いています。
2026年1月から始まるアニメ第3期では、B小町のブレイクやアクア・ルビーの新たな挑戦が描かれる予定。
「嘘は武器だ」というテーマが、芸能界だけでなく私たちの生き方にも問いを投げかけてきます。

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