引き込まれる序章
見えない相手に切り付けられ、絶命する高校生。

そこに立ち尽くすのは野球のユニフォーム姿の男性だろうか。
仲間を呼ぶ、5ポイント、たかがゲーム。
ケータイの画面には「あなたの勝ちです!」。
少しずつわかり始める「ダーウィンズゲーム」。
すぐにその世界に引き込まれる。
アプリの気軽さで始めたが最後、引き返せない「ダーウィンズゲーム」。
ソーシャルゲームの気軽さで始められる「ダーウィンズゲーム」。

無料であれば、始めてみてつまらなかったら、アンインストールすればいいや、というところをうまくついてきている。
アスファルトの謎
ダーウィンズゲーム、勝てば現金に変えられるポイントが手に入る。
が、負けてしまうと命を失う。
命懸けのゲーム。
負けてしまうと、そこの地面もろとも削り取られてこの世から消される。
アスファルトのような硬い地面でも綺麗な垂直に削り取られる。

この現場の異様さから警察も動き出す。
警察は「ダーウィンズゲーム」にどこまで迫れるのか?
学校は?周りの人は?パンダ被る?
読むと引き込まれる、すごい没入感が味わえる作品だが、気になるところはいくつかある。
1巻は恐らく平日の日中の話、なのだと思う。
タゴナカ刑事も言っている通り「まだ学校行ってる時間」なのだろうが
・高校の教員であるカトウ先生もカナメと電車で出くわす
→まあ、有給を使って早退してきた、とも言えなくはないが。
・この時間にシュカも学校に行っていない
→2巻以降で何かわかるのかもしれない。
シュカの学校だけ休み、だった?

その他には
・バンダくんとカナメ以外、全く電車に乗客がいない
・バンダくんの着ぐるみだと注目されるのでは?
・交番で警官を切り付ける必要はなかったのでは?
などと気になるところもあるものの、十分引き込まれる作品である。
包丁を手に迫ってくるバンダくんには迫力がある。
ドラマや映画でなく、マンガというメディアがピッタリな作品。
俺のシギルは!?シギル次第
異能力バトルものなので、もし自分がシギルを使えるとしたら、と男子中学生のようにいくらでも考えてしまう。
異能力ものは金字塔でもある『ジョジョの奇妙な冒険』があって、『ワンピース』もそうだと言えるし、女子向けの『学園アリス』もそうだ。
本作ではカナメのシギルが発動するところが、とても自然で印象的であった。
当然、自分のシギルにより不利になってしまう展開もあって、今後どのようなシギルと能力者が出てくるか楽しみになってくる。

血盟とお面の女性
1巻の巻末で血盟(クラン)として「エイス」「ダンジョウ拳闘倶楽部』『カネヒラ保険組合』が登場する。
血盟(クラン)とは…?
また、お面を被った女性が登場。

体術の使い手であることがわかって、1巻は終わる。
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