わかりやすさを上回る面白さ
作者が巻末に書いている通り、マンガにとって「わかりやすさ」は絶対に必要なことだと思う。

「わかりやすさ」を考えて作品を描くと、ヤンキー物なのか、ラブコメ、なのかはっきりしてくるハズ、なのだがこの作品はハッキリしない。
ラブコメであり、ヤンキーマンガのバイオレンスさもあり、大佐や課長との熱い友情もある。

ジャンルははっきりしないものの、他にないアイディアでめちゃくちゃ面白い作品になっている。
相手が悪女であれば、問答無用で惚れさせてしまうものの、相手が悪女でなければ殴られ、パシらされ、相手にされないこともザラ。
向日葵乱奈のスーパーサイヤ人並の強さと、高校の頭が「女の子」だったことで続きが気になって仕方がない。
六道桃助
本作の主人公。
亞森高校の1年生。

不良グループの玩具として不遇な日々を送る。
が、死んだはずのじいちゃんからの荷物が届いたことで事態が一変する。
悪女、輩の女子たちがもれなく好意的になる。
このことをきっかけに、自信が芽生え、桃助をいいように扱ってきた飯沼と殴り合い、男を見せるようになる。
向日葵乱奈
一人目、というクレジットが出る。
他の悪女たちと同様、桃助に好意を持つ「スケバン」。
圧倒的な強さを誇る。

その強さゆえ、他の悪女たちも乱奈の前では桃助から離れていく。
一途で桃助の言いつけを死守する。
桃助のゴーサインさえ出れば、相手が誰であろうと一瞬で病院送りにしてしまう。
特別な理由もなくムシャクシャしていただけ、で族のチームを壊滅させた。
大佐と課長
ミリオタはモテなさそう…。
軍服で思い出すのは『東大リベンジャーズ』の井丁。
六道と大佐と課長、モテない、勉強ができる訳でもない、スポーツに打ち込んでいる訳でも、ない。

とにかく気が弱く、トイレの個室の中で叫ぶことで鬱憤を腹している。
ただ、友情に厚く、不利益を被る場面でも友情を貫く漢気溢れる面々である。
飯沼波瑠也
当初は桃助を玩具にしていたグループの中心人物。

同じクラスのつばきと交際中。
幼少期はビビりのためバカにされていた過去をもつ。
桃助からのタイマンの申し込みを受け、拳を交える。
最後は乱奈に殴り飛ばされるが、同時に桃助を認めた。
その後桃助をダチとして、ラーメンを食べに誘ったり、六道が佐々木に幼田のところへ連れて行かれそうになったときは、乱奈や大佐、課長と一緒に六道側についた。
幼田小百合
1巻の巻末で登場する亞森高校の頭。
幼女にしか見えない。

二人目、のクレジットとともに登場。
作品全体で何人目まで登場する、のだろうか?
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