地獄楽とは?アニメ続編で再注目されるダーク忍法ファンタジー
マンガ『地獄楽』は、忍として超一流の腕を持ち、血も涙もない殺戮マシーンのような「がらんどう」と呼ばれた男・画眉丸(がびまる)が主人公の物語です。
2023年にアニメ化され、今後の続編放送がいよいよ2026年1月から放映開始。
アニメ放映に向けて、原作1巻を改めて読み返すと、その完成度の高さに驚かされます。
あらすじ|死罪人・画眉丸に課せられた「不老不死の仙薬」探索
忍として超一流、血も涙もないがらんどう── そう呼ばれた男が「がらんの画眉丸」。
死罪を免れ、愛する妻と静かに生きていくための条件はただ一つ。
不老不死の仙薬を手に入れること。
しかし仙薬を狙うのは画眉丸だけではありません。
異能を持つ猛者たちも同じ目的で島へ送り込まれます。
同行者である首斬り浅ェ門(あさえもん)は処刑執行人であり、協力者ではない。

むしろ、画眉丸の命を狙う立場になったとしても少しもおかしくない、のです。
登場人物紹介|魅力と背景を深掘り
●画眉丸(がびまる)
石隠れの忍の筆頭。

里の長の娘と結婚したことで、静かで穏やかな生活を望むようになった。
どんな処刑にも耐え、生き残り、超越した体術と忍術で強敵を瞬時に倒す。
彼が「情を捨てた忍」から「愛する妻のために生きる男」へ変わっていく姿が、本作の大きなテーマ。
●佐切(さぎり)
処刑執行人の家系に生まれた刀剣の達人。

画眉丸と渡り合えるほどの腕前を持つが、情を捨てきれないという弱さも抱えている。
しかし画眉丸と過ごすうちに、その弱さを克服しようとする姿が描かれ、読者の共感を呼ぶ。
●画眉丸の妻
画眉丸に「人間らしい感情」を思い出させた女性。
里の長の娘であり、普通の生活を送れないようにするため父親に顔を焼かれた過去を持つ。

画眉丸が捕らえられてからは、里で夫の帰りを待ち続けている。
彼女の存在が、画眉丸の生きる理由そのもの。
作者・賀来ゆうじ先生の構成力が光る
賀来ゆうじ先生は、マンガ編集者を経て漫画家デビューした異色の経歴の持ち主。
その経験が作品に色濃く反映されており、
- 処刑シーンの細かな描写
- 1ページ丸ごと使った迫力の決めゴマ
- ページをめくった瞬間の演出

どれも「編集者ならではの構成力」が炸裂している。
いずれもマンガというメディアを熟知し、計算し尽くされた構成。
ここはアニメでは太刀打ちできない部分かも。
佐切の覚悟と画眉丸の情|二人の成長が物語の軸
佐切は女性ながら剣術の達人。
刀を握らずとも生きていけたはずなのに、あえて真正面から立ち向かう人生を選んだ。
しかし覚悟はまだ不完全。
画眉丸のように「情を捨てる」ことができるのか──。
一方で画眉丸は、情を捨てたからこそ忍の筆頭に上り詰めたが、 妻への愛という“情”を胸に仙薬を求める旅に出る。

この対比が物語の深みを生む。
神仙郷──人体が花になる奇怪な島
舞台となる島「神仙郷」は、幕府から送られた60人が消息を絶った場所。

人体が花になるという異様な現象が起こり、1巻の巻末には異形の存在が登場する。
この島はただの舞台ではなく、物語そのものを飲み込む“怪物”のような存在。
画眉丸を待ち受ける異能の罪人たち
画眉丸は数々の処刑法から生還し、忍術も極めているが、島にはさらに強烈な猛者が揃う。
- 若くして大盗賊団を率いた男
- 一人で一城を制圧したクノイチ
- 刀も槍も通じず、熊を頭から食べる巨人
彼らと戦わずして生き残ることは不可能。

さらに同行する処刑執行人・浅ェ門も味方ではない。
危険と判断すれば、ためらいなく刀を振り下ろす。
そして画眉丸と同じ石隠れの忍たちも島に送りこまれるのだとか──。
目的はただ一つ。「非時香実(トキジクノカグノミ)」を手に入れろ
画眉丸が生きて妻の元へ帰るためには、 不老不死の仙薬「非時香実」を見つけ出し、島を脱出するしかない。

そのために、敵も味方も信用できない地獄の島で戦い抜く必要がある。
✅まとめ
『地獄楽』1巻は、忍者アクション・ダークファンタジー・人間ドラマが絶妙に融合した傑作。

アニメ第2期放映に向けて、今こそ読み返す価値がある作品です。
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