最終巻は5巻。もっと知られて、もっと評価されるべき作品
書店にて、小綺麗な表紙を見て購入。
作者は姉妹で漫画家のキリエ。『あさりちゃん』の室山まゆみスタイル。
日本昔話をモチーフにしたサスペンス(作中の危機がみている者をハラハラさせる、のがサスペンスなのだそう)。
瓜子姫、子取り、どちらのストーリーも読み応え十分。
桃生
刑事1年目だが、落ち着いた様子から「警部」と呼ばれることが多い。

自身が根っからの悪い奴らである「Wicked」に父親を殺された経験を持つ桃生。
(母親は1巻では登場しないが2巻以降で触れられる、のだろうか?)
自身の肉親のために刑事になる、というのは『東京リベンジャーズ』の橘直人と同じ。
桃生の一族は鬼種の真の姿が見えるときがある。
桃太郎VS鬼の構図があるためなのか、浦海大学内太郎の研究室でも鬼に突如襲われる。
太郎の機転でことなきを得るが、危ういところだった。
真面目で熱血漢、冗談が通じないことには定評がある。
天邪鬼へ送信したなりすましメールなど冗談にしか見えないが、恐らく本人は本気。
泣いている子どもにいないいないばあをするとトラウマになるのでやめろ、と言われる。
太郎
浦海大学の日本文学の准教授。

着物に帽子で悪目立ちしてしまう。

研究室の入口が落書きされるなど、学生から嫌がらせをされている。
Wickedに関する知識が豊富。
日本の昔話を「昔の犯罪ファイル」として桃生に勧めた。
そのため対処術も知っている。
変人扱いされているが大学教授らしく日本の昔話への探究心や物事の洞察力、観察力に長けている。
桃生から絶大な信頼を得ており、異常犯罪対策課のコンサルタントに指名された。
あけすけで口が悪い。
犬井・猿渡
桃生の先輩で上司にあたる犬井。
桃生と並ぶと貫禄負けしてしまう。

異常犯罪対策課にお目付役として加わった猿渡警部補。
カリフォルニア工科大を主席で卒業した経歴を持つ。

そんな人がなぜ警察に??
入職1年目で〇〇課を作りたいです、はいどうぞ、って作れるのか!?
まあ、マンガですからね。
瓜子姫の解説を読むと「輿入れ(こしいれ。嫁入りすること)」「柿取り」とある。

輿入れに柿。

そして、続く子取りでは「黒い」手に連れ去られそうになるが「身代わり」の品を差し出せば助かるのだそう。

ここまで「輿入れ」「柿」「身代わり」ときて、黒いは反対の「真っ白」で、とするとネットで話題になり、今夏書籍化もされた『近畿地方のある場所について』が嫌でも思い出される。
私、ヨハネはネットで読み、書籍も購入して読んだ。
十数年ぶりに袋とじも開けた。
『近畿地方のある場所について』の作者は日本昔ばなし、あるいはこの『てっぺんぐらりん』を読み、いずれかを参考にして書いたのではないだろうか。
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