・あさひなぐ⤴️ あさひなぐ⤵️ ?
高校に進学した主人公「東島旭」(とうじまあさひ)が薙刀部に入部するところから始まる。

「あさひ」が薙刀を手にして「薙ぐ」ので、あさひなぐ。
恐らく正しいイントネーションは「バカリズム」と同じだと思われる。
・二ツ坂高校は都立富士高校がモデル
旭たちは八王子の二ツ坂高校に通っている。
実際は「都立富士高校」がモデルになっている、とのこと。
確かに「シンデレラ階段」が登場する。

『あさひなぐ』実写映画化に際し、乃木坂メンバーも富士高校に訪れたことがあった。
・ナギナタ…??
多くの読者が薙刀について、あまり知らない、のではないだろうか。
初心者の旭の視点で描かれているので、必要なことは適宜教えてもらえる。

押し付けがましくなく、わからないまま置いていかれる、こともない。
付かず離れず、絶妙な距離感を保ってくれる。
・新入部員3人のバランスが絶妙!
部活紹介で薙刀部の策略により、二ツ坂高校薙刀部には3人の新入部員が入る。
余談だが明石家さんまが人生で最もウケたとき、として自身が高校生のときの部活紹介を挙げている。
サッカー部として面白おかしく部活紹介を終えた若き日のさんまさん。
次のバスケ部は壇上に上がらず「杉本の後になんかできない。杉本、うちの部も代わりに紹介してくれ」と。OKした杉本少年。
「バスケ部の杉本です。」するとサッカー部のとき以上にウケる。
野球部、バレー部、吹奏楽部…と、気がつけば全ての部の部活紹介をさんまさんがこなした、という。
そして、そのときほどウケたことは、今だかつてない、のだそう。
余談、終わり。

主人公の旭は中学時代、美術部。
紺野さくらはバレー部。
八十村将子は剣道経験者。
読者も運動経験がないか、運動部だったのか、似ている剣道をやったことがある、のか自分の感覚に近い新入部員の視点で読み進めていくことができる。
このタイプの違う3人がこれからどう成長していくか。
絶対的エース2年生の宮路真春がどこまで強くなるか、を期待せずにはいられない。
・抜群のテンポ、スピード感
高校に入学し、薙刀部に入部する。
道着を着て(防具はまだ着けていない)、練習開始。
この1巻の真ん中辺りでインターハイの予選が始まる。

そして、3年生は引退してしまうのだ。
当然、2年生を中心とした新チームが始動する。
テンポよく、どんどん話が進んでいく。
・高校部活界のアメリカンドリーム!
野球やサッカー、バスケ、バレー、ほとんどの運動部は大会で、勝ち続けなければ良い成績を残せない。
だが、東京都では3回勝てば1位になれる、のが薙刀部なのだ。

これはもう薙刀部に入るしかない。
・一堂寧々登場
『ヒカルの碁』の塔矢アキラ、『キャプテン翼』の若林のようにライバルと1巻で出会う。
(キャプ翼の若林は味方か?)同じ1年生である國陵高校の一堂寧々。
凛々しくも、試合中は「立ってくれんね?早う。」と二ツ坂の3年生、井上を瞬殺したのだった。

旭は思いがけず、彼女の背中を追いかけ、追い越す宣言をしてしまった。
・日々の練習が垣間見える
入部初日のアヒル歩きに始まり、「なんば歩き」で武道場まで向かう。

先輩の防具、薙刀の準備、日常の薙刀部の様子が描かれている。
練習の半分は体力作り。
縄跳びを3分飛び続けることを課され、なんとか乗り越える。
第二集(スピリッツのコミックスは1集、2集と数える。)では旭の試合デビューが予告されている。
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