冴えないタニシのリアルな日常
大人になると誕生日がだんだん特別な日じゃなくなってくること。
苦手な取引先にも愛想よく頭を下げなきゃいけないこと。
仕事も生活もそれほど楽しくないこと。
そんな毎日が続いていたのに、好きな女の子と急接近できてしまうこと。

ライバル会社の営業マンが爽やかイケメンでいい奴ということ。
同僚もなんだかんだ親しみやすい奴だということ。
タニシの毎日は良いこともツマらないことも混ぜこぜだということ。
そこそこリアルだと思える私は幸せです。
『僕たちがやりました』に近い印象。
1巻から、この伏線!
第1話で出てくる超個性的な自称山田花子似のまゆみちゃん。

27歳男性の性欲なんて、サウジアラビアの原油並に無尽蔵、のはずがカラっカラに枯渇。
結局怒らせてしまい、しっかり顔面に右ストレートを喰らうタニシ。
そのときの記憶を忘れかけた辺りでまさかの再会、からの今度は「かーくん」の拳がタニシの顔面をスマッシュヒット。
一体、まゆみちゃんはタニシについて、かーくんへどんな説明をしたのだろうか???
1話の最後にボクシング
1話の最後で財布を落としたタニシ。
そして、その財布を届けるために追いかけてきてくれた女の子。
赤いジャージを着て、まゆみちゃんが追いかけてきたと勘違いしたタニシが攻撃すると、彼女はボクシングスタイルのファイティングポーズ。

傷の止血法にもボクシング臭が漂います。
可愛くて強い女のコは『赤灯えれじい』のチーコと同じ金髪だったりする。
テレクラにエロビデオ
テレクラ、は利用したことがないのですが、恐らく絶滅寸前ではあるもののまだ存在するはずです。

今はマッチングアプリの時代。
余談ですが映画『テレクラキャノンボール』は面白かったです。
男優さん達は我々とは住む世界が違うな、って感じです。
人生を全力で謳歌していました。
私は100万円積まれたとしても、オバさんのウンコをスプーンで食えません。
余談でした。
そしてエロビデオ。
巻き戻す、早送り、VHSでもカセットテープでも共通だけどDVDは巻き戻さないよなあ。
レンタルビデオ、安いときに7泊8日で借りて一週間もあれば観られるだろうと思いきや意外と観られず。返却日前に慌てて観たり。
『ほんとにあった!呪いのビデオ』の新作がレンタル店に並んだから意気込んでTSUTAYAに行くと3本とも借りられていて、この狭い町の中に呪いのビデオ好きがこんなにいるなんて気持ち悪っ、と思っていました。
以上、余談。
本作に出てくる獣姦は男性とチワワ、男性とニワトリ?
それを観て楽しいの???
メールのラリーで感じる幸せ
メールを送った後の返信まだ?感の描かれ方がどちゃくそリアル。
LINEでも直前まであれだけ盛り上がって送信、返信を繰り返していたのに急に未読。
本作のメールのやり取りする時間の経過の描き方がリアルで秀逸。

わかってる〜!
タニシの決意と劣等感
今までこれと言って夢中になることのなかったであろうタニシ。
一方、意中のちはるちゃんはライバル会社に負けませんよ、発言をし、タニシにも期待していると告げる。

2巻以降でタニシがどう変わっていくか、それとも変われずズルズル過ごしていくのか?
メールする、飲みに誘う
駆け引きですね。
強引、なところがあってもいいと思います。
私は『花より男子』では道明寺を推します。
そして、もしまだ読んだことがないのであれば『ラブホの上野さん』を読むことをお勧めします。

男女間のことだけでなく仕事や家庭での心理戦でうまく立ち回れるようになれる作品です。
光と影が交差するバスケ物語『黒子のバスケ』1巻レビュー はこちら
悪女たちの愛と暴力!クセになる『六道の悪女たち』 はこちら
少年マンガの金字塔『ドラゴンボール』 はこちら
コメント