映画化で盛り上がる『ちいかわ』、でも原作1巻は読んだ?
今の日本で「ちいかわ」を知らない人ってほぼいないですよね。
アニメやSNSで毎日のように目にするし、来年夏にはついに映画化も決定!
でも、ここでちょっと冷静に考えてみると…知名度のわりに「原作コミック1巻をちゃんと読んだ」って人は意外と少ないんじゃないかなと思うんです。
そこで今回は、『ちいかわ』1巻の見どころや登場人物、作者ナガノ先生のことをまとめてみました。
ちいかわってどんな存在?
作者ナガノ先生が「こういう風に暮らしたい」と思ったのが「なんか小さくてかわいいやつ」=ちいかわ。

つまり、ちいかわは「みんなにチヤホヤされたい」「甘やかされたい」という願望のかたまり。
赤ちゃんがお母さんにしてもらうように、美味しいものを食べさせてもらって、可愛がってもらって、お風呂にも入れてもらって…自分は何もしなくてもいい。
なるほど、だからこそ「ちょっと疲れた大人たち」に支持されてるんだろうなと思います。
誰だってチヤホヤされたいし、愛されたいですもんね。
作者ナガノ先生について
- 本業はイラストレーター
- 女性
- 沖縄に住んでいたことがあり、現在は関東で猫3匹と暮らしている
プロフィールはほとんど公開されていません。
徹底して「作品で語る」スタイル。
取材をして描き込む作品の合間に、息抜きとして他の作品を描いていた、という逸話があるくらい。
何よりも描くことが好き。
1巻に見えるハードな世界観
「草むしり」みたいな労働はまだかわいいけど、「討伐」って響きはめちゃくちゃバイオレンス。

さらにキメラや化け物まで登場して、帯にも「ハードな世界観」と書かれているくらい。
1巻の冒頭には「なんかデカくて強いやつになりたい」と描かれていて、ナガノ先生自身が「強さ」にも憧れていることがわかります。

カマキリの交尾のような「容赦のなさ」に興味があると語っているのも印象的。
だからこそ、ちいかわには可愛さとシュールさ、そしてハードな世界観が同居しているんですね。
シュール8割、怖さと謎2割
1巻は基本的に1ページ完結。
長くても8ページくらいで完結します。
- 8割はシュール:「なんじゃこりゃ?」ってなる話が多い
- 2割は怖さや謎:キメラの不可解さ、モモンガの謎めいた登場シーンなど
モモンガの初登場時。

おっさんの私が女子高生と入れ替わったらこんなことを言うのかも…。
「かわいいだけじゃない」ってところが、ちいかわの奥深さなんですよね。
えっ!?あのシーンが1巻に?
というシーンが多々あります。
・ちいかわとハチワレが刺股を持って構えるシーン
・泣き出すちいかわに「泣いちゃった!」

初めてこのシーンを見かけたときは誰かがイタズラで作ったのか?
と思いましたが、1巻で見ることができます。

キャラクター紹介
ちいかわ
- ナガノ先生の「こうなりたい」が詰まった存在
- よく泣く健気な頑張り屋
- 基本的に喋れない
- 住んでいる家はヨーグルトキャンペーンの景品


ハチワレ
- 話せるキャラで、ちいかわやうさぎを食事でもてなす優しい性格
- 音楽配信サービスで『ひとりごつ』を聴ける。声は子役の男の子で歌もうまい!

うさぎ
- 意味のある言葉は話せない
- 意地悪だったり、何を考えているかわからない一面も

くりまんじゅう
- 美味しい肴で一杯やるのが日常
- シメサバを炙ったり、コロナビールにライムを絞ったりと本格派

ちいかわが教えてくれること
ちいかわは健気で頑張り屋。
ハチワレとお揃いの刺股を買うために草むしりや討伐を頑張ります。
ハチワレもお金をためて欲しいものを買う意欲を見せます。

つまり「努力すれば夢や目標に近づける」という普遍的なテーマが描かれているんです。
かわいいだけじゃなく、読者に前向きな気持ちを与えてくれるのが『ちいかわ』の魅力。
まとめ
『ちいかわ』1巻は、癒しとシュールさ、そしてハードな世界観が同居する不思議な作品。

映画化で注目されている今だからこそ、原作1巻を読んでみると「ちいかわってこういう世界だったんだ!」と新しい発見があります。
アニメやSNSだけじゃなく、原作を読むことでちいかわの本当の魅力に触れられるはずです。
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