あらすじ
泥田坊と呼ばれ、忌み嫌われていた少年、夏羽。
実は屍鬼と人間の間に生まれた半妖の子であった。
夏羽の暮らす村で家畜が死に、一晩で腐る事件が多発する。
事件解決のため、東京からやってきた隠神と名乗る探偵。

夏羽は隠神の導きで両親に会うため、村を出るのであった。
日下夏羽
血を持たぬ鬼「屍鬼(クーラー)」と人の間に生まれた半妖の子。

夏羽(かばね)は、屍(かばね)ということだろうか。
「命結石」をずっと首からかけていて、これがある限り、人を襲うことはない。
1歳のときから、叔母に預けられる。
血液や痛覚を持たず、傷はすぐに再生する。
自らの腕をむしり取り、かまどにくべたときも、すぐに腕は再生した。
体臭がきつい、と弥太郎から言われているが、隠神や織たちは気にならないようである。
恐怖や嫌悪という感情は育ての親がなくしてくれた。
格闘術にも優れている。
隠神鼓八千
隠神怪物相談事務所の所長。

正体は狸で、正体を明かすときには、尻尾を見せる。
尻尾は普段からある、のか普段は消しているのか、はじめに露天風呂に入るシーンがあるのだが、腰にはずっとタオルを巻いている。
飄々としているが、面倒見が良い。
事務所には少年ばかりなので自然と父親的、先生的な立場にならざるを得ない。
その気持ちは夏羽にも伝わり、夏羽は好きなタイプ、を聞かれて「隠神さん…」と答えている。
私、ヨハネは怪談もマンガと同じくらい好き、であり、特に「実話怪談」というジャンルに目がない。
実話怪談の金字塔「新耳袋」も「九十九怪談」も全巻読んだ。
そうすると、現代にもタヌキやキツネに化かされた、という事例が多く存在する。
塀の穴から女性の行水が見える、と思って馬の肛門を必死に覗いていたとか、祖父母宅へ持って行くよう頼まれて、重箱に入れて運んでいたおいなりさん。やっとの思いで山道を歩き終え、祖父母宅で風呂敷を開けてみたら、みんな食べられて重箱が空になっていた、だとか。
こういうことが平成、令和の現代でも割と起こっている、のだという。
織
14歳。

名前は織(シキ)で屍鬼(シキ)ということだろうか。
母親が「蜘蛛(アラクネ)」という、夏羽と同じ半妖の子。
アラクネはギリシア神話に登場する女性。
女神アテナの怒りを買ってクモにされた。
誤読である「アルケニー」という呼び方の方が広く知られている。
恐らくピザが好き。
汗とか唾がクモの糸のようになり、熱いお湯で溶けてぬるま湯で固まる糸など多種多様な糸が出せる、らしい。
夏羽が気になって仕方がない。
晶
夏羽や織とは違い、人間の子らしい。

夏羽は初対面のときに「きれいな女性だな」と思った。
れっきとした男子。
風呂好き、だが「男の子だからそういう(お風呂に入らない)日もあるんだもん!」もあり、気分によるらしい。
1巻では、巻末の書き下ろしで風呂好き、甘い物好きということがわかり、本編ではヒラヒラした服を着ている、ということがわかるくらいで、本格的な活躍は今後、ということになりそう。
隠神怪物相談事務所は4人、100%男所帯で営業中。
飯生
警視庁所属の警視。

隠神は狸、こちらは狐。
パーカー姿の女の子を従えている。
やはり本格始動は2巻以降になりそう。
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