1巻のあらすじ
広瀬岬一(こういち)は高校の入学式の日を迎える。
双子の兄である凪(なぎ)は入院中。
1巻では最後までその姿を見せない。
もう一人の兄、龍介とじいちゃんと暮らしている。
入学初日から、原住民のようなお面を被った変わり者、大鳥先輩に追いかけられ、絡まれる。

「鬼ごっこ」をして捕まったら心臓を頂くと宣言する大鳥先輩。
冗談みたいなことを言いつつ、本気で迫ってくる彼女。
彼女の目的は一体??
凪は入院中
話が進むと岬一の両親は10年前事故で死んでしまったことがわかる。
岬一の心臓が宇宙人によってえぐられたのも同じ10年前。
両親はこのときそのまま命を落としたが、岬一は大鳥先輩によって、心臓を与えられた、のだろうか。
一話目の1ページ目で描かれていることなのか。
岬一にとっては事実なのか夢なのか判断しかねる出来事なのだろう。
一巻ではここまでを推測することしかできない。
凪は病院から岬一に電話をかけてくる後ろ姿が描かれている。
凪は女好きであること、長髪を結んでいること、中学校時代には岬一と一緒に書道部に入部、自分は飽きてやめてしまったが岬一は県の大会に出場したことがわかるだけ。

じいちゃんいわく、もうすぐ帰ってくるらしいので、凪の登場と今後の展開が楽しみになる。
侵略される
ずっと岬一を親代わりに育ててきたじいちゃんが入学式当日の夜、他の星からきた生物兵器によって丸呑みにされる。

『ひとりぼっちの地球侵略』コミックス1巻より
大鳥先輩にじいちゃんを救ってもらったことで、二人の距離は縮まり、岬一は地球を守るためにも一緒に地球を征服・侵略することを誓う。
柔らかい絵
柔らかいタッチ、ほんわかした感じのする絵。
猫が日向ぼっこでもしているところなんかが合いそう。
が、宇宙人が侵略してくるというゴリゴリのSFで、迫力のあるバトルシーンも今後どんどん出てくるのであろう。
地球侵略と読書が随所に出てくる作品。

きっと作者自身が読書好きなのだと思われる。
エヴァンゲリヲン
1巻の終盤では宇宙人と戦い、傷ついた大鳥先輩が伏せっている。
布団には血だまりができていて死闘だったことがわかる。
年端の行かない女の子が傷だらけになっているのは『エヴァンゲリヲン』の綾波レイを彷彿とさせる。(しっかり観たこと無いけれど)
ここでも岬一との距離はぐっと縮まり、ひとりぼっちではないことを確かめて一巻が終わる。

大鳥先輩は子どものように泣きじゃくり、岬一に甘えるようになる。
隠れ家
たまたま知り合った女の子が人間じゃなく、その子の部屋に行くようになる、というのは『よふかしのうた』と同じ展開。
どちらも女の子はちょっと年上。

ずっと一緒にいられるかどうか、を試そうとしているところなど『よふかしのうた』とよく似通っている。
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