謎・不明・理解不能
変わり映えのしない毎日を送っていた高校生1年生「児上貴衣」の学校にある日、突然
「魔法少女」がやってくる。
小さな女の子に模した可愛らしい人形にも見える、その魔法少女は学校中、街中の人間を殲滅する。

校庭から、教室の窓を突き破って校内に侵入すると、文字通り教室には血の海が広がる。
持っている杖でコツン、とされると触れられた部分は爆発し、消し飛んでしまう。
なんのために、どこから来たのか、どうすれば逃れられるのか全てが謎に包まれている。
四面「まじかるー♪」
「魔法少女」に殺された者は魔法少女と似た見た目となる。
そして魔法少女と同様に「まじかるー」と呟きながら殺戮マシーンと化す。
殺された人数も大量なので、逃げ回る人間を囲み、どこまでも追いかける。
1巻巻末で生き残っている鞘野楓も顔つきが変わり、「まじかるー」と呟く。
すでに敵となってしまった??
「まじかるー♪」はポップな感じで、口にしたくなる。
人間を根絶やしにしようとする魔法少女が言っている背景を知っていると、よりブラックな感じがして良い。

「まじかるー♪」
多様な殺戮方法
最初の魔法少女は杖でコツン、すると爆発、だった。
犬を連れた魔法少女は火球や炎の渦で攻撃してきた。
中には重力を操り、高所に吸い寄せられ、その後地面に叩きつけられるということをする魔法少女も現れた。

2巻以降に登場する魔法少女はどんな力を持っているのか。
そして貴衣達は生き延びることができるのだろうか。
絶望絶望アンド絶望
『ドラゴンボール』でラディッツやフリーザが現れたときと同じかそれ以上の絶望感が漂う。
なにしろ相手は目的や出所不明の魔法少女。
魔法少女によって命を落とした者も殺戮マシーンになる。
→ゾンビ映画さながら囲まれる。
魔法少女は倒せない。
→叩き潰したはずの魔法少女が割とすぐに復活する。
空から魔法少女が降ってくる。
→空が割れ、無数の魔法少女が解き放たれる。

これは、逃げ延びて生き残るなんて無理、無理。
生存確率38.5%
1巻で名前のわかるキャラクターは13名。
13名のうち、1巻の巻末まで生き残っているキャラクターはたったの5人。
生存確率は38.5%で、6割以上のキャラが殺されてしまう。
普通、主要キャラだったりなんらかの意味を持つキャラなので名前がある、と思うのだが、この作品では容赦無く魔法少女に殺される。
きっと、この女の子がヒロインなんだろうな、このキャラがここから助けてくれるんだろうなといったキャラが登場してまもなく、殺されていく。
しかし、産まれた子に「つくね」という名前をつけるだろうか?

『デスノート』の夜神月ばりのキラキラしたネームである。
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