『メダリスト』とは?──氷上に描かれるリアルと情熱
マンガ『メダリスト』は、つるまいかだ先生による本格フィギュアスケート作品。

2020年より「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載がスタートし、瞬く間にフィギュアファンやスポーツマンガ好きの心を掴みました。
2026年1月、いよいよ第2期放映開始。
ますます注目を集めています。
アニメーション制作はENGI、監督は山本靖貴氏。
アニメからメダリストを知った方に、原作1巻の見どころを紹介します。
骨太なフィギュアスケートマンガ。
読み返すたびに、面白さがじわじわと広がっていく感じ。
奥深く、どんどん引き込まれる作品、です。
『メダリスト』は“逆キャプテン翼”?
『キャプテン翼』が日本サッカー界に与えた影響は計り知れません。
連載開始当時、日本にはプロリーグもなく、W杯の存在すら知られていなかった時代。
しかし、翼くんの活躍に胸を熱くした子どもたちが成長し、連載から12年後にはJリーグが誕生、17年後に日本代表がW杯初出場を果たしました。
一方、『メダリスト』はすでに“フィギュアスケート大国”となった日本を舞台にしています。
世界レベルの選手が次々と現れる一方で、表舞台に立てなかった選手たちの存在も描かれます。
まさに“逆キャプテン翼”──すでに成熟した競技の中で、夢を追う者たちのリアルな姿が浮き彫りになるのです。
主人公・結束いのり──才能と情熱を秘めた少女
物語の中心となるのは、小学5年生の少女・結束いのり。

発達に特性がありそうな描写もありますが、スケートに対する情熱と才能は本物。
リンクの上では誰よりも輝き、見る者の心を動かします。
彼女の成長は、読者に「努力とは何か」「才能とは何か」を問いかけてきます。
いのりのひたむきさに、思わず胸が熱くなる場面も多いです。
明浦路司──かつての夢を託す元選手
いのりのコーチとなるのが、元アイスダンス選手の明浦路司。

全日本選手権に出場した経験を持ちながらも、自分の実績に誇りを持てず、不遇な生活を送っています。
そんな司がいのりの才能に出会い、「この子を一流の選手に育てたい」と決意する姿は、まさに“再起”の物語。
彼の葛藤と成長も、『メダリスト』の大きな魅力のひとつです。
魅力的なライバルたち──個性が光る、いのりのライバルたち
『メダリスト』の魅力のひとつは、いのりの前に立ちはだかるライバルたちの存在です。
彼女たちは単なる“敵”ではなく、それぞれが複雑な背景や強い想いを抱え、リンクに立っています。
あるときは互いを認め合い、励まし合う仲間として。
あるときは、同じ頂点を目指して火花を散らすライバルとして。
天才と呼ばれる同級生。
年下ながら長いキャリアを持つ選手。
リンクの上では、実力がすべてを決める世界。
勝つのは、より強く、より美しく滑った者だけ。
そんな緊張感の中で繰り広げられるドラマが、読者の心を強く揺さぶります。
ライバルたちの存在が、いのりの成長をさらに際立たせているんです。
狼嵜光(かみさきひかる)
いのりと同じ小学5年生で、「天才」と称されるスケーター。

リンクの上では圧倒的な存在感を放ちますが、リンクの外では意外とフレンドリーで、実はとてもいい子。
三家田涼佳(みけた りょうか)
小学3年生ながら、スケート歴は5歳から。

裕福な家庭に育ち、大人に対して強い敵対心を持つという、複雑な内面を抱えたキャラクターです。
フィギュアスケートのリアルな描写が光る
『メダリスト』の魅力は、キャラクターの成長やドラマだけではありません。
バッジテストや大会出場資格といった、フィギュアスケートの制度や技術面も丁寧に描かれており、競技のリアルさが際立ちます。

氷上の描写も非常に繊細で、スケート経験者からも高い評価を受けているほど。
まるでリンクの冷たさや緊張感が伝わってくるような臨場感があります。
もちろんフィギュアスケート初心者にも1から教えてくれるので安心です。
まとめ──『メダリスト』は夢を追うすべての人に贈る物語
『メダリスト』は、ただのスポーツマンガではありません。
夢を追うことの苦しさ、努力の尊さ、そして誰かに認められることの喜び──そうした普遍的なテーマが、氷上の物語を通して描かれています。
アニメも第2期の放映が決定し、今後ますます注目されること間違いなし。
フィギュアスケートファンはもちろん、何かに挑戦するすべての人に読んでほしい作品です。
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