勝ち上がれるのは30人から2人
厳しい世界だということがわかる。
野球でもサッカーでもプロになれなかったら、また来年挑戦すればいい。
だが、将棋では年齢制限がある。
10代で野球選手になることだけを夢見た者には仲間と思い出とたくましい体が残る。
将棋のプロになることだけを目指していた26歳には何が残るのだろう。
奨励会の三段リーグ、30人が半年かけて上位2名のみ通過できる。
負けたときに、言い訳の材料になるものは全くない。
30人いるうちの上位2名…、軽々しく「プロになる」なんて言える世界ではなさそうだ。
高良信歩

かやね荘が「奨励会員限定」ということを知らずに入居した千賀高校1年生。
何事にもまっすぐな少年。
要領は悪いが、ひたすら愚直。
全体を見渡したり、見通しを持つことは不得意だが、一点集中したときは、かやね荘の住人たちも一目置いている。
将棋と出会ったことをきっかけにプロになる、と言ってしまった。
実際に将棋と向き合い将棋の勉強量は凄まじい。
母親の遺言「まっすぐいきなさい」から、右手の包帯にマジックで線を引いている。
藤川竜胆
マンガ界、少なくとも将棋マンガ界では1、2を争うツンデレキャラ。
名人を祖父に持つ。

才能があり、良い環境で育ち努力も惜しまず将棋と向き合ってきている。
中学生のときの藤川杯決勝、百合峰蒼馬が投了し藤川が優勝。
しかし、この後どのように展開し、なぜ蒼馬が投了しなければならなかったのかを藤川はずっと模索し続けている。
かやね荘の住人たち
将棋中心の生活を送っているシェアハウスの住人。
家事は全て将棋のリーグ、あるいはトーナメント戦で決められており、桂司がかやね荘の家事7大タイトルを取得している。
が、桂司は藤川竜胆と対戦したときも、手を抜きわざと負けたと思われている。
面倒見も良く、場の雰囲気が悪くなることを避けて、桂司がいつもわざと負けている、のかも知れない。
風丘みなと

読者にとってはお色気担当、で良いのだが男5人と同居して大丈夫なんだろうか?
池沢先生のブラジャーへのこだわりは若干引いた。
漫画家だったらサイズがどうとかわかる、ということはないだろう。
池沢先生が女性、であれば何もおかしくない、が男性らしい。
リアリティのある作品にするため、ということにしておく。
桜井 香月
香月が負けてトイレにこもる場面。

奨励会に入ったら、勝ち続けない限り誰でもこうなる。
そして勝っても次の勝負があるだけで、何かが手に入るわけでもない過酷な世界、について描かれている。

ここまで書いて、香月が女性なのでは、と思う。
女性がみなと一人よりはもう一人いた方が自然なので。
才能を上回る努力、はい、キコル推しです『怪獣8号』はこちら
少年マンガの金字塔『ドラゴンボール』はこちら
コメント