『監獄学園』1巻あらすじ・登場人物・見どころ解説

監獄学園』1巻の表紙。手錠をかけられ鎖に繋がれた主人公のキヨシ。 一巻レビュー
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📖 『監獄学園』1巻 序盤あらすじ

女子ばかりが通う全寮制の高校に、男子生徒として入学したのはキヨシたち5人だけ。

「女子に囲まれて夢のような学園生活が始まる!」と期待していたものの、学校を支配する「裏生徒会」によって男女の交流は一切禁止。

女子と話すことすら許されない厳しい環境だった。

そんな中、キヨシは同じクラスの千代ちゃんと相撲の話で盛り上がり、学生相撲を一緒に観に行く約束を取り付けることに成功。

ところがその矢先、男子5人は「女風呂を覗こう」という危険な計画を立ててしまい……。

🎭 『監獄学園』登場人物紹介

キヨシ

本作の主人公。

『監獄学園』コミックス1巻より。主人公のキヨシ。
監獄学園コミックス1巻より

大相撲好きの母から「雷電為右衛門消しゴム」を持たされている。

これがきっかけで同級生の千代と仲良くなる。

千代

キヨシと同じ1年1組の女子。

『監獄学園』コミックス1巻より。ヒロイン千代。
監獄学園コミックス1巻より

相撲好きで、キヨシの消しゴムにすぐ気づいた。

昼休みや放課後に相撲談義を楽しみ、学生相撲観戦にキヨシを誘う。

コンタクトを外すとほとんど見えない。

若本真吾(シンゴ)

オールバックが特徴の男子。

『監獄学園』コミックス1巻より。男子5人のうちの一人。シンゴ。
監獄学園コミックス1巻より

常識的な性格で、暴走する仲間を止める役回りが多い。

キヨシと似た立ち位置のため、やや影が薄い。

諸葛岳人(ガクト)

ロン毛にメガネの三国志オタク。

『監獄学園』コミックス1巻より。男子5人のうちの一人。ガクト。
監獄学園コミックス1巻より

礼儀正しく仲間を「〜殿」と呼ぶ。

スケベでドM、欲望に忠実。

女風呂覗き計画ではリーダー役を務める。

副会長にわざと逆らい、殴られることすら楽しむ。

あの「ゴザル」口調はぜひ真似したい。

男子5人の中では飛び抜けてキャラが立っている。

根津譲二(ジョー)

常にフードを被り、顔がよく見えない。

『監獄学園』コミックス1巻より。男子5人のうちの一人。ジョー。
監獄学園コミックス1巻より

重度の口内炎で血を吐いているように見える。

蟻を踏まない優しさを持つ一方、女子に卑猥な発言をすることを好む性癖もある。

安堂麗治(アンドレ)

巨漢でドM。

『監獄学園』コミックス1巻より。男子5人のうちの一人。アンドレ。
監獄学園コミックス1巻より

普段は大人しいが、副会長の靴を舐められなかったことに怒りを爆発させるなど、欲望に忠実。

白木芽衣子

裏生徒会副会長。

『監獄学園』(プリズンスクール)コミックス1巻より。裏生徒会メンバーの一人。副会長、白木芽衣子。
監獄学園コミックス1巻より

長身で眼鏡、スタイル抜群のドSキャラ。

差し棒を鞭のように使い、懲罰棟送りの男子たちを監督。

口答えすれば容赦なく打ち据える。

女王様のような姿に、男子たちは恐れつつも魅了されている。

緑川花

裏生徒会書記。

『監獄学園』(プリズンスクール)コミックス1巻より。裏生徒会メンバーの一人。生徒会書記の緑川花。
監獄学園コミックス1巻より

普段は柔らかい雰囲気だが、怒ると一変しインターハイベスト4の実力で打撃を繰り出す。

スカートの下にジャージを履いており、男子たちからは不評。

千代と雰囲気が似ている。

万里

裏生徒会会長。

『監獄学園』(プリズンスクール)コミックス1巻より。裏生徒会メンバーの一人。会長、カラス使いの万里。
監獄学園コミックス1巻より

通称「カラス使いの万里」。

カラスを通じて情報を把握する。

理事長の娘であり、教職員並みの権力を持つ。

父の素行を理由に「男はクズ」と断言する冷徹な人物。

『監獄学園』(プリズンスクール)コミックス1巻より。裏生徒会メンバーの一人。万里が父親である理事長を軽蔑しているシーン。
監獄学園コミックス1巻より

📖 監獄学園1巻の見どころ

1. 圧倒的存在感を放つ副会長・白木芽衣子

やはり最大の見どころは副会長。

長身でスタイル抜群、そして徹底したドSキャラ。

会長以上に目立ち、懲罰棟で男子たちを支配する姿はまさに「監獄学園」の象徴です。

M気質の読者はもちろん、「この副会長を屈服させたい」と思う人もいるかもしれません。

彼女の差し棒を鞭のように振るうシーンは強烈なインパクトがあります。

2. 千代と花の対比

キヨシと心を通わせる千代ちゃんは相撲好き。

一方、裏生徒会の花は空手インターハイベスト4の実力者。

見た目が似ている二人ですが、性格や立場は正反対。

千代が「癒し」であるなら、花は「恐怖」。

そのギャップが物語をより面白くしています。

ちなみに花が校内で放尿する場面は、ややご都合主義的に感じる読者もいるでしょう。

3. キヨシと千代の距離感

キヨシが千代ちゃんに手を引かれて女風呂に入っていく場面も印象的。

千代は裸眼ではほとんど見えないため成立するシーンですが、他の女子にすぐバレそうな状況でも物語が進んでいくのは「監獄学園」らしい大胆さ。

読者としては「いや、普通ならバレるでしょ!」とツッコミたくなる展開も、この作品の魅力のひとつです。

『監獄学園』(プリズンスクール)コミックス1巻より。千代が相撲の話題で意気投合したキヨシを学生相撲の
監獄学園コミックス1巻より

4. コメディとエロスの絶妙なバランス

1巻からすでに「男子5人 vs 裏生徒会」という構図が明確で、シリアスさとギャグが交互に押し寄せます。

女風呂覗き計画や懲罰棟送りなど、くだらないのに妙に熱い展開が続き、読者を飽きさせません。

📖 監獄学園1巻が教えてくれること

男子5人は、理不尽な環境の中で自然と結束せざるを得ません。

彼らは「女風呂覗き」というくだらない計画から懲罰棟送りになり、過酷な状況に追い込まれますが、そこで生まれるのは仲間同士の絆です。

『監獄学園』(プリズンスクール)コミックス1巻より。女風呂を覗く計画を立てる男子たち。なぜか屋上で裸に。
監獄学園コミックス1巻より

一方で、敵対する立場にある裏生徒会もまた、強い信頼関係で結ばれています。会長・万里を中心に、芽衣子や花がそれぞれの役割を果たし、組織としての結束を見せつけます。

つまりこの物語は、「仲間を信じ、助け合うことで困難を乗り越えられる」というテーマを描いているのです。

過酷な状況でも孤独ではなく、必ず支え合える存在がいる。

そのことを1巻から強く感じさせてくれます。

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