『終末のワルキューレ』とは
「神VS人類」という壮大なテーマを掲げたマンガ『終末のワルキューレ』。
名前は知っていたけれど、正直「神が勝つに決まってるでしょ」と思っていました。
ところが実際に1巻を読んでみると、その予想は大きく裏切られます。
人類にも勝機がある!この設定がもう面白すぎるんです。

原作は梅村真也さん、作画はアジチカさん、構成はフクイタクミさん。
3人のクリエイターがタッグを組んで作り上げるという珍しいスタイル。
だからこそ、圧倒的に練られた構成と迫力ある絵が両立しているんですね。
作者は天才か?
人類滅亡を賭けた最終闘争「ラグナロク」。

神々と人類が一対一のタイマン勝負を繰り広げるという設定。
これだけで胸が熱くなる。
タイトルが「終末のラグナロク」でも意味は通じるけれど、あえて「ワルキューレ」としたのがポイント。
戦乙女たちが物語の鍵を握るからです。
イチオシは長女ブリュンヒルデ。

人智を超えた神器錬成(ヴェルンド)
ワルキューレ自身が人間の武器へと変化する「神器錬成」。

これによって人類は神々の神器と互角に戦えるようになります。
1巻からこの設定が炸裂していて、読者を一気に物語へ引き込みます。
雷電為右衛門、お相撲さんに武器?まわしでも作る?
1巻の序章から最高潮へ
人類は滅亡を免れるために、神々との13番勝負で勝ち越さなければならない。
状況が説明された直後、いきなり第1回戦が始まります。
神側は雷神トール、人類側は三国志最強の武将・呂布奉先。
序盤から全力のぶつかり合い。
ワルキューレの神器錬成も加わり、まさに最高潮の展開です。
全ては「13」
この作品の象徴的な数字が「13」。
- 神々の代表:13柱
- 人類の代表:13人
- ワルキューレ:13人姉妹
13試合という長さは、マンガとしても絶妙。
5番勝負や7番勝負では物足りないし、20試合では冗長。
13だからこそ、緊張感を保ちながら最後まで楽しめるんです。
人類代表の顔ぶれ
1巻の最後で人類代表が発表されますが、そのラインナップがとにかく熱い。

- 始皇帝
- レオニダス王
- ニコラ・テスラ(発明家が戦う!?)
- ジャック・ザ・リッパー
- アダム(人類の始祖!)
- 雷電為右衛門(江戸の力士)
- ラスプーチン
- ノストラダムス
- 坂田金時(金太郎)
歴史や伝説から選ばれた猛者たち。まさかの人選に「え、テスラが戦うの!?」とツッコミたくなるけれど、それがまた面白い。
神々代表の顔ぶれ
神側も負けていません。
- トール(雷神)
- ゼウス(全知全能の神…だけどヨボヨボのおじいちゃん!?)
- 釈迦(まさかの人類側ではなく神側代表)
- ハデス、シヴァ、アポロンなど世界中の神々

トップバッターのトールがすでに圧倒的な強さ。
これ以上の神々がまだ控えていると思うと、先が気になって仕方ない。
この後どうなる?
1巻ではトールVS呂布の戦いが描かれ、勝敗はまだ決着していません。

どちらが勝つのか?そして第2戦以降は誰と誰が戦うのか?
想像するだけでワクワクします。
さらにスピンオフ作品も展開されていて、世界観はどんどん広がっています。
まとめ
『終末のワルキューレ』は、神と人類がタイマンで戦うというシンプルながら熱すぎる設定に、ワルキューレの存在や神器錬成など独自の要素を加えた傑作です。
アニメ化で再び注目されている今、原作1巻を読むと「この作品の本当の面白さ」がわかります。
神々と人類、そしてワルキューレ。
全てが「13」に集約される壮大な物語。
まだ読んでいない人は、ぜひ1巻から手に取ってみてください。
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