『葬送のフリーレン』とは
「葬送」とは死者を弔い、墓地へ送り出す儀式のこと。
タイトルからして深い意味を持つ作品です。
マンガ『葬送のフリーレン』は、勇者ヒンメル一行が魔王を倒した“その後”を描く物語。
千年以上生きるエルフの魔法使い・フリーレンが、人間の仲間たちの死を経験し、“人を知るための旅”に出る姿を描いています。

原作は山田鐘人先生、作画はアベツカサ先生。
2021年にマンガ大賞を受賞し、今や累計発行部数3,200万部を超える人気作です。
アニメ第2期の放送情報
- 放送開始日:2026年1月16日(金)夜11時~
- 放送局:日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」枠
- 制作:マッドハウス
- キャスト:フリーレン役 種﨑敦美、フェルン役 市ノ瀬加那、シュタルク役 小林千晃 ほか
第2期では、魔法都市オイサーストでの「一級魔法使い選抜試験」が描かれ、数多の魔法使いたちが登場。
最高峰の魔法がぶつかり合う展開に期待が高まります。
流星群の思い出と『葬送のフリーレン』
この作品の「半世紀流星」のエピソード。

フリーレンが長い寿命の中で彗星を見上げる場面は、私自身の記憶とも重なります。
小学校1年生の頃、ハレー彗星が見られる!
と学研の『科学』誌で大騒ぎになっていました。
ドラえもんでも取り上げられていて「75年に1回しか見られない!」と大騒ぎ。
でも実際には似たような彗星はたくさんあって、探せばしょっちゅう見られるんですよね。
大学生の頃に見た「しし座流星群」は本当にすごかった。
1分に1個以上の流星が流れて、夜空が光のシャワーみたいになった。←大げさ。
あの感動は今でも忘れられません。
次にあれくらいのしし座流星群が見られるのは2034年だとか。
フリーレンのように長い時間を生きるなら、何度も見られるのかもしれないけれど、人間の寿命では一度きりの体験になるかもしれない。
だからこそ「人生は終わりがあるからこそ尊い」というテーマが、流星群の記憶と重なって胸に響きます。
寿命の感覚の違い
- エルフ:寿命は1000年以上。人間の10年はエルフにとってわずか10ヶ月程度。
- ドワーフ:寿命は300年。人間の10年はドワーフにとって約2年8ヶ月。
- 人間:寿命は80年ほど。勇者ヒンメルが「10年をともにした」と語る重みは、人間にとっては人生の大きな一部。
この寿命の違いが、仲間との時間の価値を大きく変えます。
ヒンメルが大切にした「暗黒竜の角」も、フリーレンにとっては些細なもの。

価値観の違いが切なく描かれています。
登場人物
フリーレン
- エルフの魔法使い。寿命は1000年以上。
- 感情をあまり出さないが、時折涙を見せる。
- 魔法収集が趣味で、旅を通じて人を知ろうとする。
フェルン
- ハイターに育てられた戦災孤児。魔法の才能を持つ。
- フリーレンと行動を共にし、急速に成長していく。
ハイター
- 勇者パーティーの僧侶。酒好きだが情熱を持ち、命を賭して戦った。
アイゼン
- ドワーフの戦士。「衰えてからの方が人生は長い」という言葉が印象的。

作品の魅力
『葬送のフリーレン』は「魔王を倒した後」という異色の設定から始まります。
大きな目的を果たした後も続く人生をどう生きるか。

寿命の長さ、時間の感覚の違い、仲間との別れ…。
そのすべてが読者に「人生とは何か」を問いかけます。
また、嫌なキャラクターがほとんど登場せず、穏やかな空気の中で進む物語も特徴。
フェルンの成長や師匠フランメの存在など、今後の展開にも注目が集まります。

まとめ
『葬送のフリーレン』は、寿命の違いを通じて「人との時間の価値」を描く感動作。
2026年1月から始まるアニメ第2期では、一級魔法使い試験を中心に新たな仲間や強敵が登場し、さらに深い物語が展開されます。
人生は終わりがあるからこそ尊い。
フリーレンの旅は、そのことを私たちに静かに教えてくれるのです。

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