最近Xで見かけた「塾のテスト、国算理は毎回よくできるけれども、社会科だけ伸び悩んでいる」という投稿。
今回はやる気の出る目標の立て方について書いてみる。
つい先日、小学校4年生にも同じ内容で話をしてみたが、みんなポカーンとしていた。
おそらく、勉強そのものが完全に「やらされているもの」なのでしょう。
うみと全く同じ。
私が今まで目にした中で、とんでもない目標を立てた子は当時小学5年生。
イチローの卒業文集や大谷翔平が高校生のときに書いたものを見たときと同じくらいの衝撃を受けた。
その子はある競技で日本代表になるかどうか、というくらいの子。
7月に七夕の短冊をクラスの子たちに書かせたときに、その子が短冊に書いたもの。
「11月の東日本大会、〇〇の部で64.2点、△△の部で63.7点以上取れますように」
というもの。20年近く前のものだが、ぼやかして書いている。
普通の小学生であれば、いつもは20点、30点をとっているテストで「100点取れますように」のように無謀なものだったり、普段80点、90点とっている子が「50点取れますように」という、なんの目標にもなっていないものを書いてしまう。
この子は、4ヶ月先のことを自分の立場をよくわかっていて、到達できるかどうかという設定の仕方が絶妙、だった。
なので、目標の立て方は現在の自分の位置を知るところから始まる。
目標の立て方 うみの算数の例
今回、うみが学校で受けているテストが発掘された。これを使って目標を立てる。
①直近のテスト3枚を集める。
うみは塾に行っていないので学校のものになる。
塾に通っているのであれば塾で受ける同じ規模のテストが対象となる。
今回、11のテストは発掘されなかった。



②直近三回のテストの平均を出す。うみの場合 (75+70+100)÷3=およそ82点。
③次回のテストで 82点…銅メダル、87点…銀メダル、92点…金メダルの目標となる。
±0点、プラス5点、プラス10点、としている。
この辺が妥当だと思われる。
テスト前に◯点取れたら、◯円と決めておくとよい。
ウチの娘はすでに塾代として高額を支払っていたので、それ以上出せなかった。
うみは塾に行かせておらず、何も言わなければ、全く勉強しない(そのため5年生の11月までノー勉)ので、こういった取り決めが必要。
今後、中学入学後にはさらに必要だと思われる。
教育カウンセラーの先生によると、親の機嫌で左右されないよう、明文化して、親も子もわかる「明朗会計」にしておくべきなのだそう。
このカウンセラーの先生は、お子さんに家のお手伝いをさせるときに「風呂そうじ…20円、食器洗い…10円」としているのだそう。
学校のテストと進学塾の規模の大きなテストでは、難易度もだいぶ変わるだろうから、まず学校のテストから攻略する。
この目標だと、まずどこから攻略するか、が見えてくる。
学校のテストで80点以下であれば、苦手な教科だろうと思われる。
次回、攻略の最優先。
この目標で優れているのは、点数が目標になる、ということ。
偏差値アップを目標にしてしまうと、周りの子次第、になってしまう。
勉強で大事なことは目の前の問題を確実に解けるかどうか、なので点数を目標とする方がよい。
小遣い目当てに勉強する打算的な子になってしまうのでは?
真面目な親御さんから出てくる自然な問いがこれ。
「小遣い目当てに勉強する打算的な子になってしまうのでは?」というもの。
この問いに対する答えもXで先日見かけた。
「あなたは今やっている仕事が無給になったら、続けますか?」というもの。
私は小学校の教員をやっている。家族を養う必要があるので、無給だったら続けない。
喜んでもらえるのであれば、授業をわかりやすくする工夫もするし、休日を返上してスポーツの練習試合にも同行する。
「何かのために頑張る」というのはとても大切な力、である。
2025年1月27日
昼間、うみに漢字の練習をしておくようにLINEで伝えた。
が、私が帰宅し、漢字を済ませるよう言うと
「算数の宿題がたくさんあって、漢字はやれない」のだそう。
結論から書くと、今日はノーカウント、にした。
50円はあげられない、ただし連続は維持のまま。昨日①だったので、明日合格すれば②とする。
そして、うみに伝えた。
今勉強しているのは小学3年生の漢字。
ビバンセが効いている状態であれば、10分で終わる。
明日はまず、漢字をやるように。
今日は、ノーカウントでいい、と。
一番怖いのは怠け癖がついてしまうこと。
今日はやらない、明日も気が向かない、といってそれをよしとしてしまうとうみの場合、絶対にやらなくなってしまう。
以前は自分で宿題がある、なんて言い出すことはなかったので良い傾向なのだが釈然としないのはなぜか。
①すぐ終えられる漢字をやらないから。
②ダラダラTV、YouTubeを観ながら算数の宿題をやっているから。
③ノートに汚い字、途中の式も書かず、約分もしておらずひどい有様だから。
↑おそらくこの辺が私はイヤなんだろうな。
明日は漢字、やってくれ。

きちんと記録しておいたり、目標を立てると客観的に見ることができるのでおすすめ。
「これだけ頑張っているんだよな」「苦手な社会科も少しずつできてきたな」と感じられる。
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