先日Xで見かけた投稿。
自宅で小学3年生のお子さんと理科・社会の勉強をするのだそう。
小学校の教員を20年近くやっている私が必殺アイテムをお伝えする。
どの教科でも対応できる。
・必殺アイテムは「赤鉛筆」
用意するものは「赤えんぴつ」。以上。

おすすめの指導法は赤えんぴつで薄く書いてなぞらせる、だけ。
なぞることができたら持っている赤えんぴつで丸をつける。
イメージとしては自転車の練習と似ている。
もう120%間違えないという段階まできたら、自分で書けばよい。
・赤鉛筆のメリット
赤えんぴつで薄く書いてなぞらせるのは、最も簡単にできるエラーレス・ラーニングと言える。
お子さんに筆算をさせていて
「はい、次は?5?5じゃないでしょ、消して。6?6も違う!書き直し!」こんな経験はないだろうか。
お子さんはゲンナリ、教えている方もイライラ。
ウチの息子だったらブンむくれて終了、である。
筆算や計算のときに赤えんぴつで薄く4と書いてなぞらせる。だけ。
なぞればマルしてもらえる。
ゲンナリともイライラともさよならできる。
良いことづくめ。
・筆算と漢字におすすめ!
筆算で多い間違いが数字を違う位のところに書く、というもの。
掛け算の筆算の2段目。一番右は空白としてあけておく。

わり算の筆算。商は左から書いていく。
続いて漢字。
「右」と「左」の一画目は異なる。(右は右から、左は左から書く)

赤えんぴつだと途中経過も伝えられる。
算数が苦手なMさん。当時2年生。
足し算の筆算。
ノートに筆算を薄く書いてあげただけで、1時間の授業を集中して受けることができた。
彼女は取りかかりに時間がかかるタイプだったのだそう。
ノートに赤マルが並んで、最初から弾みがついた。
同じく、算数が苦手な、当時4年生だったKさん。
わり算の筆算。
わり算の筆算は彼女には難しいのかもしれない、と思っていた。
毎時間、薄く書いた式、筆算をなぞってもらっていた。
わり算の筆算の学習に入って3時間目。
この日、教科書のこの問題をノートにやります、と全体に指示を出して、他の子の対応をしていた。
1〜2分がたち、Kさんのノートに薄く書こうとしたところ、
なんとすでに解き終わっていた。

毎時間赤えんぴつをなぞり、黒板を書き写すうちに正しい順番も、解き方も身につけていたのだった。
間違いなく、おすすめの方法である。
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