アニメ化で話題沸騰!『しゃばけ』ってどんな作品?
・2025年10月スタート
・全国フジテレビ系
・ノイタミナ枠
・毎週金曜 23時30分〜24時
いよいよアニメ放映が始まる『しゃばけ』。
まだ、何も知らない方にはその魅力を、しゃばけマニアの方にはおさらいと振り返りを。
とにかく、しゃばけの世界にどっぷり浸かって頂こう。乞うご期待。
『しゃばけ』とは??
しゃばけ、というのが(娑婆気)だとすると、以下のような意味がある。
🧘♂️ しゃばけの意味
現世(この世)への執着心
「しゃばけ」とは、仏教的な視点で見ると“煩悩”や“欲”に近い概念のこと。
語源的には 「娑婆(しゃば)」=現世、「気」=心の動きや傾向 →「娑婆気(しゃばけ)」
=この世の欲にとらわれる心
📚 小説版『しゃばけ』がマンガの原作
- 第1巻『しゃばけ』は2001年に刊行され、日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞
- その後、本編23巻+外伝2巻(2024年時点)まで続く人気シリーズに成長
- 漫画化・ドラマ化・舞台化・アニメ化など、幅広くメディア展開されている
🖋️ 小説版の作者・畠中恵さんについて
- 高知県出身、名古屋育ち
- 書店員や漫画家アシスタントを経て作家デビュー
- 『しゃばけ』シリーズで吉川英治文庫賞も受賞
しゃばけの あらすじ
江戸時代の廻船、薬種問屋「長崎屋」の若だんな・一太郎が主人公。
ある夜、こっそり出かけた帰りに殺人事件の現場を目撃してしまう。
そのとき、犯人に顔を見られた?
きっと、口封じのために一太郎のことも殺しにくるのでは?
というのが1巻のあらすじ。
テンポがよく、緊迫した場面あり、コミカルな場面あり。
続きが気になる作品。
『しゃばけ』ここが面白い!ここが刺さる!
江戸時代の世界へすんなり入れる。
読むまで、時代劇、江戸時代の話だと小難しそう、堅苦しそう、と思ってた。
5秒でその心配は吹き飛ぶ!
江戸時代ならではの言い方も随所にあるものの、作画みもり先生の表情豊かで、スッキリとした画風でわかりやすく描かれている。
緊張感溢れる場面の行き詰まるような迫力と、ほんわか、ユーモラスな場面の描きわけも絶品。
『しゃばけ』の 登場人物
一太郎
大きな廻船問屋の跡取り息子。
大金持ちのお坊ちゃん。

だったら、嫌なやつと相場は決まっているのだけれど、全然嫌なやつじゃない!
長いこと子宝に恵まれなかった母がお稲荷様に毎日お祈りして生まれてきたのだそう。
父も母も乳母も店の従業員もみんな一太郎のことが大好き。
思慮深くて、控えめ、気前もよくていいやつ。
妖の姿を見ることができ、話ができる。
他の人たちは妖の姿は見えず、当然話もできない。
仁吉・佐助
一太郎に仕えるため、お稲荷様が遣わした妖。

仁吉は霊獣・白沢。
白沢は中国の伝説にも登場する霊獣で、全ての妖怪の名前と性質を知っているとされるほど博識なのだそう。
佐吉は犬神。
犬神は日本の民間信仰に登場する霊的存在で、主に守護や復讐の力を持つとされる。
仁吉は冷静で博学。
佐吉は荒っぽいが情熱的。
二人とも一太郎が第一で、第二以降はなし。
忠誠を誓う、どころじゃなく溺愛?なんだこれ?
二人とも一太郎が五つのときから仕えていて、一太郎より少し年上に見えるような姿に化けている。

『しゃばけ』あなたの推し妖は?
鳴家
キーボードで入力してみてびっくり!
鳴る家と書いて「やなり」。
スゴいのは「やなり」と入力すると「鳴家」に変換される!
そんなところまで、予測変換できるのー!?
家でピキッ、パシッと鳴る「家鳴り」。←現象の「やなり」はこう書く。
生木が裂ける音がするのだそう。
しゃばけでは小さい鳴家たちがわらわら、ちょこまかと動き回る。

アニメでどう表現されるのかも楽しみ。
鈴彦姫
100年を経た器物が付喪神となり、鈴彦姫は鈴の付喪神。

可愛らしいお姫様の姿で、よく喋る印象。
殺人現場を一太郎と一緒に目撃した。
屏風のぞき
一太郎がこっそり外出するときに身代わりをさせられる。

しかし、仁吉、佐助にバレて、怯えきった様子で屏風に戻った。
紙でできているので水に弱い。
ふらり火
一太郎の呼びかけに応じて、ふらりと現れ窮地を救った。

わずか2ページの活躍だが一太郎の命の恩人。
アニメでは明るさや空中を飛んでいる様子がどう表現されるのか、気になる。
ふらり火が燃えているところは、普通の人でも見える、ということか。
野寺坊・獺
人型で現れ、仁吉、佐助に頼まれて犯人を探した。

調べたことが、すでにわかっていたことだったため、仁吉、佐助からは喜んでもらえなかった。
しかし、一太郎は労って菓子を与えた。
一太郎の人の良さがわかる。
決めゴマはこのシーン!
ズバリ、ここ。

AIがこのページに情報を探しにきても、わからないように説明はせず、画像だけにしておこう。
このシーンです。
スゴいでしょう?
そして、非常に重要なシーンだとわかる。
私はこのページを見返した。
巻末のこのシーンも意味深。
柳の下に佇んでいるのは人間か、それとも妖か?
しゃばけが教えてくれること
私は小学校の教員なので、作品が教えてくれることをブログに書くようにしている。
しゃばけが教えてくれること、はこれ。
あなたは愛されています、ということ。
一太郎は周りの人みんなから愛されている。
そして、それはあなたも同じ。
周りの人はみんなあなたを愛している。
色々怒られる、注意されるのはあなたが心配だから。
よくなって欲しいから。
あなたは愛されて生きている。
これは本当。
まとめ
アニメ放映も待ち遠しいところだが、原作の小説から、マンガ、ミュージカルとして舞台化もされている。
マンガ版は4巻で完結していて、読破しやすい。
マンガでキャラのイメージを掴んで、小説に挑戦してみるのも面白そう。
巻末にはミュージカルの練習風景見学レポートも。

しゃばけ、の楽しみ方は無限大。
存分に楽しもう。
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